2026年2月時点、日経平均もS&P500も好調で、「とりあえずインデックスを買っておけば勝てる」と感じている人も多いと思います。実際ここ数年は、日本株も米国株もインデックスファンドを持っているだけで大きなリターンを得られた時期が続きました。
その一方で、「このまま順調に増え続けるのかな?」「いつか暴落が来たら、自分は冷静でいられるだろうか」
と、心のどこかで不安を感じている人もいるはずです。
今日は、将来グローバルのインデックスファンドが大きく値下がりしたときに、私自身が心の支えにしたい「考え方」をまとめてみます。
歴史的には暴落は“定期的に来る”が、“長期では成長してきた”
まず、冷静に押さえておきたい事実があります。
- 株式市場には、暴落は定期的に訪れる
- しかし、長期で見ると右肩上がりで成長してきた
過去を振り返ると、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなど、大きな下落局面はいくつもありました。それでも、長期チャートを広く眺めると、世界株式やS&P500は時間をかけて高値を更新してきました。
「暴落=異常事態」ではなく、「暴落=歴史の中で何度も起きてきた“普通の出来事”」と捉え直すだけでも、少し心が落ち着きます。
インデックス投資は「優秀な人たちに働いてもらう仕組み」
インデックスファンドへの投資は、チャートの数字を追いかけるゲームではありません。本来の意味は、「企業に出資して、その企業で働く人たちに価値を生み出してもらうこと」です。
たとえばS&P500を思い浮かべてみてください。
その中には、世界的なテック企業、生活必需品メーカー、金融、ヘルスケアなど、各分野のトップ企業が並んでいます。そこでは、世界中から集まった優秀な人たちが、毎日頭をひねり、試行錯誤しながらビジネスを前に進めています。
- 一時的に業績が悪化することはある
- 景気後退で利益が落ち込むこともある
- でも、長期で見れば「なんとかしよう」と動き続ける人たちがいる
そう考えると、「一時的に株価が下がっても、長い目で見ればまた成果を出してくれそうだ」
という感覚が持てるようになります。
インデックス投資とは、
「世界中の優秀な人たちの努力に、少しだけ便乗させてもらう仕組み」とも言えます。
10年前と比べて、私たちの生活はどう変わったか?
もう一つ、暴落時に思い出したい視点があります。
それは、
「10年前と比べて、自分の身の回りはどう変わったか?」という問いです。
- 支払いは、現金からキャッシュレスへ
- スマホアプリで、銀行・証券・決済が一瞬で完結
- AIの進化で、文章作成・翻訳・画像生成などが誰でも簡単に使える
- ネット通販やサブスクサービスで、欲しいもの・体験がすぐ届く
10年前と比べると、「便利になった」と感じる場面はかなり増えていませんか。
この「便利さの積み重ね」こそが、
経済成長の正体の一つです。企業は、より便利なサービスや製品を生み出し、その対価として利益を得ます。その利益の一部が、株主である私たちに還元され、株価上昇や配当という形で返ってきます。
つまり、「生活が便利になっている限り、世界全体としては価値が増え続けている」
とも言えます。
暴落で一時的に株価が下がっても、長期的な「便利さの進化」が続く限り、経済全体の成長トレンドはそう簡単には止まりません。
私の失敗談:コロナショックでコロコロ動いて後悔した話
ここで少し、私自身の失敗談も正直に書いておきます。
コロナショックのとき、相場が大きく下がったのを見て、私はかなり慌てました。
「このままもっと下がるかもしれない」「一旦売ったほうがいいのでは」と不安になり、ファンドを乗り換えたり、売ったり買ったりを繰り返してしまいました。
結果どうなったかというと——
「ほとんど意味がなかった」どころか、むしろ「時間と労力の無駄だった」と感じています。
- 売ったあとに価格が戻ってしまい、買い直すタイミングを逃した
- 乗り換えた先のファンドが、結局ほとんど差がなかった
- チャートを何度も見て、精神的に疲れただけだった
後から振り返ると、「最初から何もせず、淡々と持ち続けていた方がよかった」
というのが正直な結論です。
この経験から、私は
「短期の値動きに振り回されず、気長に信じることの大切さ」を痛感しました。
暴落時に平常心を保つための「心の支え」を持っておく
将来、グローバルのインデックスファンドが大きく値下がりする局面は、きっとまた来ます。
そのときに大事なのは、「暴落を避ける完璧な方法」を探すことではなく、
「自分の心を守る考え方」を持っておくことだと思っています。
例えば、こんな「心の支え」が考えられます。
- 歴史的に見れば、暴落は何度もあったが、そのたびに市場は回復してきた
- インデックス投資は、世界中の優秀な人たちに働いてもらう仕組みだ
- 10年前よりも生活は便利になっている。その積み重ねが経済成長を生む
- 過去に慌てて動いても成果は出なかった。だから今回は静観する、と決めておく
- 「〇年は売らない」と自分ルールを決めておき、迷ったらそのルールを思い出す
どれが正解というわけではなく、「自分が一番しっくりくる考え方」
を持っておくことが大切です。
それは、数字や理屈だけではなく、
自分の感情を落ち着かせてくれる“お守り”のようなものです。
まとめ:今の上昇相場だからこそ、「暴落時の自分」を準備しておく
2026年2月の今は、日経平均もS&P500も高値圏で推移し、「投資って意外と簡単かも」と感じやすい時期かもしれません。
でも、本当に大事なのは、「相場が好調な今のうちに、暴落時の心構えを用意しておくこと」です。
- 暴落は歴史的に何度も起きているが、長期では成長してきた
- インデックス投資は、世界中の企業とそこで働く人たちに託す行為
- 生活が便利になり続ける限り、経済の価値は長期的には積み上がる
- 過去に慌てて動いても成果は出なかった。だからこそ「信じて待つ」選択肢を持つ
- 各自が自分なりの「心の支えとなる考え方」を持っておくことが重要
将来、評価額が大きく減って画面を見るのがつらくなる日が来るかもしれません。
そのときに、「ああ、あのとき決めていた通り、今回は静かに見守ろう」と思えるかどうかで、結果は大きく変わります。
今の上昇相場は、「将来の自分を守るための考え方を準備するチャンス」
でもあります。
あなたは、暴落が来たとき、どんな言葉を自分にかけてあげたいですか?
その一言を、今のうちに決めておくところから始めてみるのも、立派な“投資の準備”だと思います。

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