長期休暇をとれたら、仕事をやめたら、老後になったら。
「そのときこそ、好きなことを好きなだけやるんだ」と思っている人は多いと思います。
私自身もずっとそう考えていました。
でもある日、転職前の有休消化中の友人と話していて、 その考えがいかに危ういかを痛感したんです。
■ 時間ができても「やりたいことが浮かばない」という現実
友人に「せっかく休みなんだから、どこか行かないの?」と聞いたとき、 返ってきたのは意外な言葉でした。
「どこに行きたいかが浮かばないんだよね」
あれほど忙しい日々を過ごしていたのに、 いざ自由な時間が手に入った瞬間、何をしたいのかがわからない。
この話を聞いて、私はハッとしました。
「時間さえあればやりたいことができる」と思っていたけれど、 実は時間ができたからといって、 自動的に“やりたいこと”が湧いてくるわけではないんですよね。
■ 我慢を続けると「やりたいことを感じる力」が鈍る
仕事のストレスが続くと、 人は自然と“自分の欲求にフタをする”ようになります。
- 行きたい場所があっても、仕事を理由に諦める
- やってみたいことがあっても、疲れているから先送りにする
- 「好き」を口にする余裕すらなくなる
こうした小さな我慢を積み重ねていくと、 やがて「自分が何をしたいのか」を感じる力そのものが弱っていきます。
その結果、いざ長期休暇や退職、老後などで時間ができても、 “やりたいことが思いつかない”という状態に陥るわけです。
これは怠けでも性格でもなく、 ただ単に“心の声を聞く練習をしてこなかった”だけなんです。
■ 自分の「やりたいこと」を取り戻すための最小ステップ
ではどうすれば、 時間ができたときに迷子にならずに済むのでしょうか。
答えはとてもシンプルです。
毎日1つだけ「やりたいこと」をメモする。
これだけで、未来の自分が救われます。
■ メモする内容は立派じゃなくていい
「やりたいこと」と聞くと、 大きな夢や目標を思い浮かべる人もいるかもしれません。
でも、そんな必要はまったくありません。
むしろ、くだらないくらいの小さなことでいいんです。
- 新作のパンを食べたい
- 昔好きだった漫画を読み返したい
- 海辺を散歩したい
- ちょっといいコーヒーを飲みたい
- 使っていないカメラを久しぶりに触ってみたい
こんなレベルで十分です。
大事なのは、 「今の自分が少しワクッとすること」を拾うこと。
■ ストレスの合間にメモするだけで“心のフタ”がゆるむ
忙しい日々の中で、 「休みの日に何したい?」なんて考える余裕はないかもしれません。
でも、だからこそ、あえてやる価値があります。
- 会議の合間にふと思いついたことをメモ
- 通勤中に「今日もし休みだったら何したい?」と自分に質問
- 昼休みにスマホのメモ帳を1行だけ埋める
これを続けることで、 「どうせ無理だから」と心にフタをするクセが少しずつ弱まっていきます。
■ やりたいことは芋づる式に戻ってくる
最初は1つ書くのも大変かもしれません。 でも、続けていると不思議なことが起きます。
- あれもやりたかった
- そういえば昔これ好きだった
- これができるなら、あれもできるかも
と、芋づる式に興味が戻ってくるんです。
これは、 自分の心の感度を取り戻す作業でもあります。
■ 老後になってから迷わないために、今できること
老後になって時間がたっぷりあるのに、 「何をしたらいいかわからない」という状態は、 想像すると少し切ないですよね。
でも、今から
- 毎日1つ「やりたいこと」をメモする
- 小さなワクワクを拾い続ける
この2つを続けていけば、 未来の自分はきっと迷いません。
「やりたいこと、ちゃんとある。 あとは時間が増えただけだ。」
そんな状態で老後を迎えられたら、 人生はもっと豊かになるはずです。
■ まとめ:未来の自分のために、今日の1行を残す
この記事で伝えたかったことはひとつ。
「時間ができたらやりたいことをやる」のではなく、 “やりたいことを思い出す準備”を今からしておくことが大事。
- 忙しさの中で我慢を続けると、やりたいことが見えなくなる
- だからこそ、毎日1つだけメモする習慣が必要
- 小さなワクワクを拾うことで、興味は芋づる式に戻ってくる
- その積み重ねが、未来の自由時間を豊かにしてくれる
あなたなら、 今日のメモ帳の1行目に何を書いてみたいでしょうか。

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